S-IB はアメリカ合衆国のアポロ計画で使用されたサターンIB 型ロケットの第一段ロケットである。本体は9基の燃料タンク、八枚の翼、推力支持装置、8基のH-1ロケットエンジンその他の多数の部品から構成されている。機体は中央の液体酸素を搭載するジュピター・ロケット用のタンクの周囲を、8基のレッドストーン用のタンク(うち4基には液体酸素が搭載され、4基にはケロシンが搭載される)が取り囲む形になっている。エンジンのうち中央の4基は固定され、ジンバル(首振り)機構を備えた周囲の4機が飛行を制御する。